bootchartによる起動プロセス調査で起動高速化 + mount オプション変更で、I/O速度の改善
【目的】
- bootchartによる起動プロセス調査で起動高速化を図る。
- mount オプション変更で、I/O速度の改善を図る。
【方法】
- bootchartで起動プロセスを調査する。
- ブートプロセスの並列化・起動プロセスの整理を行う。
->起動高速化
- mount オプションを変更する。(/etc/fstab の編集)
->I/O速度改善
【結果】
1.bootchartで起動時のプロセスを調査した。
チューニング前の状態は下記で、起動に約60秒かかっていた。
Fig.1 チューニング前の状態(bootchart出力結果から抜粋)
2. mount オプションを変更した。(/etc/fstab の編集)
第9章 システムに関するティップと俺のログ: Ubuntu 12.04 SSD用設定を参考に変更した。
※ /dev/sda5 は HDD
/dev/sdb1 は SSD
変更前の /etc/fstab
#
proc /proc proc user 0 0
tmpfs /tmp tmpfs defaults,noatime,mode=1777 0 0
/dev/sda5 /home ext4 defaults,noatime 0 0
/dev/sdb1 / ext4 discard,noatime,errors=remount-ro 0 1
変更後の /etc/fstab
#
proc /proc proc user 0 0
tmpfs /tmp tmpfs defaults,noatime,mode=1777 0 0
/dev/sda5 /home ext4 defaults,noatime,nobh,data=writeback,barrier=0 0 0
/dev/sdb1 / ext4 discard,noatime,errors=remount-ro,nobh,data=writeback,barrier=0 0 0
※停電など、シャットダウン障害には弱い設定なので注意が必要です。
3.ブートプロセスの並列化・起動プロセスの整理を行った。
Ubuntuの高速化チューニング – No:1314 – Linuxで自宅サーバ構築(新森からの雑記)を参考に、各種チューニングを行った。
チューニング後の状態は下記で、起動が約60秒から約45秒に短縮された。
Fig.2 mount オプションの変更後(bootchart出力結果から抜粋)
4.起動が早くなりsplash画面表示時間が短くなったので、splash画面表示時間の延長を図った。
ubuntu10.04 Plymouth 萌え萌えsplash|☆BACKSTREET☆を参考に、splash画面表示時間の延長を図った。
※自作した愛着のあるsplash画面なので、長く眺めたいのです。
echo FRAMEBUFFER=y | sudo tee /etc/initramfs-tools/conf.d/splash
sudo update-initramfs -u
splash画面表示時間が約10秒だったのが、約15秒になった。
(ubuntuの起動時間は約45秒で変わらず、plymouthd の起動が早くなったため。)
【まとめ】
ubuntu起動が、約60秒から約45秒に短縮された。
splash画面表示時間が約10秒だったのが、約15秒になった。
【所感】
bootchart が結構面白く、声で家電を制御する:その6(完成報告) - heyheytowerのシステムでzombieが発生していることもわかった。
また、予期せず起動させていたプロセスも確認できたので、今回の目的にはとても良いツールであった。
以上。